長時間お食事をするとむし歯になりやすい? 〜むし歯になるメカニズムについて〜

芦屋川駅すぐ

いわもと歯科・矯正歯科

歯科衛生士の和藤です。

日中の暑さも和らぎ、一気に涼しくなりましたね。

秋といえば、食欲の秋です!

美味しいものが増えるので、

ついつい食べ過ぎてしまいますよね。

今回は、そんな食欲の秋に必見です!

むし歯が出来る仕組みをグラフにした

【ステファンカーブ】

についてご説明いたします。

むし歯になる原理を知っているだけで、

むし歯になるリスクを

大幅に減らすことが出来ます。

お口の中は通常、唾液の働きによって

中性に保たれています。

しかし、食事や水分(糖分の入ったもの)を

摂ることによって、お口の中はすぐ酸性に傾きます。

その後、唾液の力によって

30分〜1時間ほどかけて

元の中性に戻っていきます。

ステファンカーブとは、

食事前後の歯垢のpHの変化を示した

グラフです。

pH値は食事を摂るごとに変化します。

こちらは、

朝昼夜の食事+おやつは1日1回

飲み物は

お茶・水・無糖のコーヒーや紅茶を

飲んでいる方のステファンカーブです。

紫色の点線(pH5.5)は臨界pHと呼び、

ここを下回ると歯が酸によって溶けてしまいます。

上記の例だと、

1日の間に歯が溶けるタイミングは4回ありますが、

中性に保たれている時間が長いため、

むし歯になるリスクが低いです。

こちらは、

朝昼夜の食事+おやつは1日2回

飲み物はジュースやスポーツドリンク、

砂糖の入ったコーヒー・紅茶など

飲んでいる方のステファンカーブです。

先ほどの例よりも、

紫色の点線を下回っている

=歯が溶けている

時間が長いですよね。

1日の中で、中性に保たれている時間が短いことで、

むし歯のリスクが一気に高くなってしまいます。

重要なのは、

むし歯になるのはお菓子や飲み物の量ではなく、

回数が大きな原因となっていることです。

ですので、お子様などで

時間を決めずにダラダラと長時間食事をしてしまう

一気にむし歯のリスクが上がると言われています。

お子様にとっておやつも大切な栄養源ですが、

キチンと時間を決めて摂るようにしましょう!

もちろんむし歯予防のためには

歯磨きがとても大切です。

フッ素濃度の高い歯磨き粉を使っていただいたり、

キシリトールガムを噛んでいただくなどの予防も大切です。

ですが、食習慣はむし歯のリスクを上げる以外に、

全身の健康にも影響があります。

おやつの回数が多い方や、

普段から糖分の入った飲み物を飲む機会の多い方は、

是非回数を減らすことから始めてみてください。

食事やおやつの摂り方について、

気になられることがございましたらいつでもご相談ください!

最後までお読みいただきありがとうございました。