親知らずの治療は様々です! 〜抜いたほうがいい?そのままでいい?〜|小児歯科・矯正治療なら芦屋の歯医者|いわもと歯科・矯正歯科の

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column 親知らずの治療は様々です! 〜抜いたほうがいい?そのままでいい?〜

こんにちは

阪急芦屋川駅前

いわもと歯科・矯正歯科

岩本です。

 

今回は親知らずの治療についてです。

皆様は親知らずについて

どんなイメージをお持ちでしょうか。

  • 抜くとすごく腫れる、怖い
  • 一番奥の磨きにくい歯
  • 抜いたらいいのか抜かないほうがいいのか分からない

などなどあるかと思います。

親知らずは一番最後に生えてくる

大人の歯で、

  • そもそも先天的に親知らずがない方
  • 一生埋まったままの方
  • まっすぐ生えていて治療の必要のない方
  • 横向きに埋まっている方

など様々です。

 

実際に親知らずの埋まり方・生え方は

個人差の大きいところで、

今回は抜く必要のある親知らずや

親知らずを有効活用した治療例などを

ご説明していきます。

 

抜いたほうがいい親知らず

まず抜いたほうがいい親知らずについてです。

  • 歯茎の炎症が起きている場合
  • 手前の歯との間にもの詰まりを起こして手前の虫歯のリスクが高い場合
  • 横向きで手前の歯を押している場合

このようなケースでは

抜歯をお勧めすることが多いです。

例えばこの患者様は

下の奥歯の痛みでお困りで

当院受診されました。

 

レントゲン写真を見てみますと

横向きの親知らずによって

手前の7番目の歯が

大きく虫歯になって

歯が大きく溶けてしまっています。

 

早めに親知らずを抜いていれば

ここまで大きな虫歯になる前に

7番目の歯の治療ができたかもしれません。

 

大切な7番目の歯を守るために

このようにもの詰まりを起こしている親知らずは

早めに抜いたほうがいいと言えます。

 

親知らずを抜く際の注意点

親知らずを抜く際はどうしても

外科処置になりますので

  • お痛み
  • 腫れ
  • 内出血

は個人差はありますが出てしまいます。

 

これに対して基本的には

抗生剤

痛みどめ

を服用していただき、

お薬で症状を抑えていきます。

通常、痛みや腫れのピークは

抜歯後2,3日ですので、

数日間は安静にしていただく必要があります。

大切なお食事や飲み会などのない

日程で抜歯を予定されるのがオススメです。

 

また、特に下の親知らずの抜歯の場合、

下歯槽管と呼ばれる、神経と血管が通る管が

親知らずの根っこの先に近接していることが

多いです。

抜歯時にこの管を傷つけないために

親知らずの抜歯の際には

三次元的に根っこと

神経の管との位置関係を確認するための

CT撮影を行います。

 

根っこの曲がり方や

神経の走行

歯の埋まっている位置

によっては

口腔外科の専門機関への紹介を

させていただく場合もあります。

 

抜かなくていい親知らず

逆にすぐ抜かなくて良い親知らずは

どんなものでしょうか。

  • まっすぐ生えていて綺麗に磨けているもの
  • 深い骨の中に埋まっていて症状のないもの
  • 歯の移植で使えるもの

などがあげられるかと思います。

 

親知らずは磨きにくく虫歯になりやすい歯ですので

意識的に歯ブラシを当てることが大切です。

 

特に深い親知らずに関しては

周りの歯に悪影響を及ぼさない限りは

そのままにしておくことが多いです。

 

また限られたケースにはなりますが

親知らずを失った歯の移植に

用いることもあります。

 

この患者様は

右下の歯が噛んだ時に

違和感があり、受診されました。

右下の歯を見ると

歯にひび割れがりました。

このひび割れをつたって細菌が入り

歯を支える骨が溶けていました。

この患者様は、上の奥歯の親知らずが

まっすぐ生えており、

小さな虫歯になっていましたが

根っこの状態は問題ありませんでした。

 

ここで患者様と

右下の奥歯は残すことができないという事

さらに失った歯をどう取り戻すかについて

ご相談しました。

 

通常であれば

  • 部分入れ歯
  • ブリッジ
  • インプラント

の3種類が治療の候補になります。

今回はたまたま状態の良い親知らずが

残っていましたので、

親知らずの移植についてご説明し、

このプランで進めていく事に

なりました。

向かい合わせの下の歯もない状態でしたので

将来親知らずのところで

噛む可能性はない歯でした。

 

実際の治療の経過写真です。

親知らず移植後も安定した状態で

本来使い道のないご自身の親知らずを

歯の欠損に対して用いて

ご自身の歯で噛める状態になりました。

 

親知らずと聞くと

痛い、怖いというイメージが

先行するかもしれませんが

場合によっては有効活用できる事もあります。

 

ご自身の親知らずが

  • 抜いたほうがいいのか
  • そのままでもいいのか
  • 別の使い道があるのか

患者様によって異なりますので

お気軽にご相談ください。

 

監修者情報

歯科医師 岩本 浩樹

監修者情報 歯科医師 岩本 浩樹

生まれ育った芦屋に根ざし、患者さまと心の通った歯科治療を目指しております。
お子様には将来のお口のトラブルが少なくなるような矯正治療を、大人の方には治療結果が長持ちする精密治療を得意としており、幅広く皆様のお口の健康に貢献いたします。

所属・資格

  • 日本矯正歯科学会
  • 臨床歯周病学会
  • 芦屋市歯科医師会
  • 日本歯科医師会
  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本先進医療機関JIADS
  • 大阪口腔インプラント研究会所属
  • インビザライン認定ドクター

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